【タイ】チェンマイの大気汚染、世界ワースト10入り[社会]

タイ北部チェンマイの大気汚染の状況が27日、世界の主要都市別でワースト10に入った。周辺の山や国立公園で2週間以上続く森林火災が原因で、汚染を悪化させている。バンコクポストが28日に伝えた。

チェンマイを含む北部7県の微小粒子状物質「PM2.5」の濃度は27日午前8時時点で75.7~92.7マイクログラムと、危険なレベルに達した。チェンマイのトサポール副知事は、大部分の山火事の原因は人為的なものだと指摘。消火活動や、法的措置を含めた撲滅運動に取り組んでいるが、山火事・森林火災への対応は地方政府に委ねられているなか、予算不足や規制が障壁になっていると問題提起した。

深刻な大気汚染の原因となる山火事は、国内だけでなく近隣国でも多発しているとみられる。地理情報・宇宙技術開発機関(GISTDA)によると、26日にタイで確認されたホットスポット(野焼きや山火事が発生しているとみられる高温の場所)は1,420カ所。カンボジアは2,489カ所、ミャンマーは2,279カ所だった。

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