南風楼に1棟貸し新別棟 運動合宿向けに「みなみテラス」 3月1日オープン 50人宿泊可 長崎・島原市

スポーツ合宿など向けに3月1日オープンするホテル南風楼の別棟「みなみテラス」=島原市霊南1丁目

 長崎県島原市内でスポーツ合宿の受け皿を作ろうと、同市弁天町2丁目の「ホテル南風楼」(田浦裕一朗社長)は3月1日、最大50人が宿泊できる1棟貸しの別棟「みなみテラス」をオープンする。担当者は「最大100人収容できる会議室も設け、企業研修などにも使える。さまざまなニーズに対応していきたい」としている。
 別棟はホテル本館から徒歩1分の隣接地(同市霊南1丁目)にあり、市から昨年9月購入した会議室やトレーニングジムの複合施設「旧市立れいなん会館」(鉄筋コンクリート造2階建て、延べ床面積555平方メートル)を改装。客室は畳敷きの大部屋が3部屋で、1階は54平方メートル、2階は72平方メートルと36平方メートル。
 1階にはほかに、テレビ会議に対応した大会議室(180平方メートル)や、男女別のシャワー室がある。浴槽はないため、宿泊者は島原温泉をひいた本館の「海の見える露天風呂」を追加料金なしで利用できる。
 宿泊料金は1泊2食付きで▽10人まで(10万円~)▽11~20人(18万円~)▽21~30人(24万円~)▽31~50人(35万円~)。問い合わせは同ホテル(電0957.62.5111)。
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 官民でつくる同市スポーツキャンプ誘致実行委が島原に招いたスポーツ合宿は昨年度、1万305人と新型コロナ禍前(2018年度)の8割まで回復。本年度は1万1千~2千人ほどを見込んでいる。市しまばら観光課は「スポーツ合宿は夏休みや春休みなどに集中し、観光客と競合することもあった。新施設オープンは、スポーツ合宿の受け皿拡大につながる」と歓迎している。

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