高知市の食品会社が地元の中学生とコラボ!黒ゴマ味のポップコーンがついに完成【高知】

高知の子ども達のソウルフードポップコーンを製造している高知市の食品会社が、新たな味を完成させました。

地元の中学生と一緒に作り上げた新商品。発売を前に生徒たちにサプライスでお披露目されました。間もなく迎える桃の節句。雛人形と共に「花きび」を飾っているご家庭も多いのではないでしょうか。ほのかな甘さと可愛らしい色合いのポップコーンは、高知版ひなあられとして50年以上親しまれています。

その花きびを作っているのが高知市大津の食品会社「あぜち食品」です。花きび製造が最盛期だったこの日、工場には甘い香りが充満し色鮮やかなポップコーンが次々と沸き上がるようにできあがっていました。それぞれ桃色・菜の花色・若草色の春らしい3色に色付けされたポップコーンを混ぜ合わせて「花きび」が作られていきます。

花きびをはじめ様々なフレーバーのポップコーンを製造しているあぜち食品。ベーシックな塩、代表的なシュガーの他にも2006年からは梅かつおやコーンポタージュなども仲間入り。県内の子どもたちの人気を集めています。そして、あぜち食品がこのほど、約15年ぶりに新しい味を完成させました。その新商品が…「ゴマ」

新たなポップコーンは「黒ゴマ」味!!人気のシュガーにすりゴマと粒のゴマをバランスよくコーティングしたやみつきになる期待の新星です。

今回のゴマ味誕生には、あぜち食品のヒット商品「食べられる緩衝材」の存在が大きく影響しています。この食べられる緩衝材の中身は塩味のポップコーンですが、黒ゴマのそうめんを作っている長崎の取引先から黒ゴマを使って緩衝材ができないか頼まれたのがきっかけです。

商品化するにあたって今回あぜち食品としては初めて地元の中学生達と一緒に商品を作り上げてきました。大津中学校では、3年生が今年度初めて総合的な学習の時間として地元企業と一緒に商品開発を行ってきました。

あぜち食品とコラボしたのは3年2組の生徒29人。黒ゴマポップコーンのパッケージデザインやキャッチコピーなど、久しぶりに発売する期待の新商品の重要な部分が生徒たちに託されました。

活発な意見が交わされ、約半年かけて完成した黒ゴマポップコーン。お馴染みのキャラクター・マックちゃんと一緒に生徒発案のキャラクターもデザインされました。

1月、完成したばかりの黒ゴマポップコーンを発売前に3年2組の生徒たちに披露しようと、和田社長が大津中学校を訪れました。生徒たちは受験真っ只中。卒業を控え、残りわずかなホームルームの時間にサプライズです。

一人一人に手渡された黒ゴマポップコーン。デザイン、キャッチコピー、キャラクター、そして発案者として刻まれた自分たちのイニシャルを隅から隅までじっくりと見た生徒たちは、アイデアが形となって手元に届いた喜びを噛みしめていました。

長く愛される定番商品に育てるつもりの黒ゴマポップコーン。この日は1つの商品を生み出すために必要なお金の話もあがり生徒たちが学びを深めました。

あぜち食品が大津中学の3年2組と一緒にパッケージデザインした新商品黒ゴマポップコーンは、3月1日地元・高知市大津のナンコクスーパー大津店で先行発売。今後、3月上旬に順次県内のスーパーに並ぶということです。

※商品は3月から5月までの期間限定商品となる予定

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