加賀屋、他旅館に100人出向 休業4館から石川県内外へ

 七尾市和倉温泉の老舗旅館「加賀屋」は3月1日、能登半島地震で休業中の加賀屋とグループ3旅館計4館の従業員約100人を石川県内外に出向させる。

 従業員が出向するのは、加賀屋と、グループ旅館の「あえの風」「松乃碧」「虹と海」の3館の接客スタッフらで、出向先は県内外の旅館のほか、金沢市の料理旅館「金沢茶屋」といった加賀屋グループで営業中の店舗となる。

 100人以外の従業員は休業し、事務方の社員は通常通り勤務する。

 和倉温泉は建物損壊などで全ての旅館が休業に追い込まれた。加賀屋では建物内部の損傷状況の調査を進めており、営業再開のめどは立っていない。担当者は「出向で、それぞれの能力を磨く機会としてほしい」と話した。

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