アミュ長崎本館新装オープン 1階のフードマーケットに刷新、地場企業のテイクアウト充実

テイクアウトが充実した1階。韓国総菜を売る「カンナムデリ」(中央)は長崎初出店=アミュプラザ長崎本館

 長崎県長崎市尾上町の「アミュプラザ長崎本館」の1~3階が1日にリニューアルオープン。特に1階を「フードマーケット」と位置付けて刷新した。テイクアウトを充実させ、近隣で増えるマンションやオフィスからの日常利用を見込む。
 運営するJR長崎シティ(同市)は2022年3月に在来線高架下の長崎街道かもめ市場、昨年11月にアミュ長崎新館を開業した。本館は、新館への一部テナント移転に伴い3階以下の空き区画計4千平方メートルを改装。これで西九州新幹線開業を契機にした一連の駅関連商業施設開発は完了した。
 昨年12月の第1弾を含め新たに計41テナントが入居。このうち1階が28テナントを占め、既存のスーパーやフードコート、スイーツゾーンは残した。
 地場企業による新業態出店が目立ち、テイクアウトが充実。蘇州林(西彼時津町)は中華総菜店「Sダイニング」で量り売りを、ひぐちグループ(同町)は「大衆割烹樋口」で唐揚げをメインにした弁当を提供する。料亭「梅ケ枝荘」(大村市)は長崎和牛など地元食材入り巻きずしや鶏そぼろ入り大村寿司(ずし)を並べ、駅弁としてもアピールする。
 酒店「酒舗ひらどご屋」(長崎市)は県産酒を含む約100種類を販売。角打ちカウンターも構え、日本酒の飲み比べができる。地場回転ずし店「若竹丸」をチェーン展開する「わかたけ」(同市)は4月1日にテイクアウトやイートインの形態で出店する。
 観光客やインバウンド(訪日客)の集客も図る。食料雑貨店「北海道うまいもの館」や土産店「ながさきセレクトSUMIYA」、茶葉に特化した飲食店「スターバックス ティー&カフェ」が入る。
 2~3階でもコスメや衣料品店などが順次オープンしている。

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