外国人女性?と話す男性が最初は「旅費」、次は「外国に送る資金を借りたい」…信用金庫の融資担当は怪しい話を見逃さなかった

詐欺被害を防ぎ感謝状を贈られた鹿児島相互信用金庫の坂元祐介さん(左端)と朝山寿樹さん(中央)=鹿屋市の鹿屋警察署

 鹿児島県警鹿屋警察署は2月26日、窓口での適切な対応で詐欺被害を防いだとして、鹿児島相互信用金庫鹿屋支店(鹿屋市寿5丁目)の営業次長坂元祐介さん(41)と融資担当代理の朝山寿樹さん(29)に署長感謝状を贈った。

 同支店などによると、2023年8月下旬、旅費を借りたいと来店した男性に2人は対応。男性は携帯電話で外国人の女性らしき人物と話すなどし、再確認すると「外国へ送る資金」と説明。説得して思いとどまらせ、警察に通報した。

 同署での贈呈式で、有村和行署長は「水際で被害を防いでもらい、ありがたかった」とたたえた。坂元さんは「行動に移す前に相談してほしい」、朝山さんは「これからも親身になって話すようにしたい」と話した。

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