防衛省は1日、鹿児島県西之表市馬毛島の自衛隊施設整備について、島北東部の仮設桟橋が1本完成したと明らかにした。資材や重機を搬入する拠点となり、滑走路の造成や管制塔、庁舎といった飛行場支援施設の基礎工事が加速する。
桟橋は3本造っており、完成したのは北から2番目。環境影響評価(アセスメント)で示した計画では、長さ約640メートル、幅約30メートル。最北の1本もほぼ同規模で、近く完成する見込み。
基地本体の工事は昨年末から夜間工事を始め、一部は24時間体制になった。桟橋の完成で、駐機場や管制塔のほか、北部の燃料貯蔵や弾薬庫(火薬庫)の整備も本格化していく。垂直着陸ができる最新鋭ステルス戦闘機F35Bの訓練のため、「いずも」型護衛艦の甲板を模した施設の整備も進める。