懐かしプリンアラモード ホテルニューオータニ高岡、大正ロマン再現

夢二展開幕に合わせて提供されるプリンアラモード=高岡市内のホテル

  ●竹久夢二展とコラボ 15日から提供開始

 高岡市のホテルニューオータニ高岡は15日から、市美術館で同日に開幕する「生誕140年 竹久夢二のすべて 画家は詩人でデザイナー」(同美術館、富山新聞社、北國新聞社、チューリップテレビでつくる実行委員会主催)とコラボしたスイーツ「懐かしのプリンアラモード」を販売する。夢二が活躍した大正時代の「大正ロマン」を再現し、展覧会に花を添える。

 ホテルでは、大正時代に西洋文化が日本へ流入したことで誰もの憧れとなっていたプリンに着目。プリンは豆乳と低脂肪乳を素材にヘルシーながらも滑らかでコクのある味わいで、自家製のバニラアイスとマスクメロンやいちご、ラズベリーなど7種のフルーツを盛り付けて豪華に仕上げた。

 プリンアラモードはホテル1階のカフェ&ダイニングCOOで単品1500円、ドリンクバー付き2千円で味わえる。展覧会の入場券を提示すればいずれも200円割引される。

 試食した市美術館の村上隆館長は「見た目は美しく、プリンとフルーツが口で溶け合っておいしい。大正ロマンの雰囲気を感じるのにちょうど良い」と太鼓判を押した。

 展覧会は京都・嵐山の福田美術館が所蔵する国内有数のコレクション約200点を展示し、画家だけにとどまらない才能を発揮した夢二の世界観を余すことなく伝える。観覧料は一般1200円(前売り・20人以上の団体・65歳以上のシニアは900円)、高校生・大学生500円(団体400円)で、中学生以下は無料。会期は5月6日まで。

  ●スズ製皿に昆布菓子 幹線延伸見据え

 16日の北陸新幹線敦賀延伸を見据え、高岡市のホテルニューオータニ高岡は1日から、客室全80室に昆布菓子を用意する取り組みを始めた。菓子が乗る皿はスズ製で、観光客に「昆布」と「鋳物」を通して高岡の歴史文化に触れてもらう。

 菓子は酢昆布とゆず風味昆布の2種類を用意し、皿は鋳物メーカーの能作(高岡市)を使用する。昆布は北前船の交易品として富山の食文化に深く根付き、鋳物は高岡産業の中心だったことから、高岡を周知する新たなおもてなしとして始めることとした。

 ホテルによると、能登半島地震の復興に向けた観光支援「北陸応援割」について問い合わせが寄せられるなど、敦賀延伸と合わせて利用客の増加が期待できる状況だという。ホテル事業本部の安藤秀樹副本部長は「高岡の魅力を理解するきっかけにしてほしい」と話した。

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