働きながらプロバスケ選手目指す受け皿に B3鹿児島レブナイズがセカンドチーム4月設立 親会社Wizと県協会が後押し

セカンドチームの概要を説明する(右から)鹿児島レブナイズの有川久志社長、Wizの山崎俊社長、県バスケットボール協会の木佐貫和昭専務理事=県庁

 バスケットボール男子Bリーグ3部(B3)の鹿児島レブナイズに、4月からセカンドチームが発足する。オーナー企業「Wiz」や県バスケットボール協会と共同で企画。選手はフルタイムで働きながら練習し、国民スポーツ大会(国スポ)などへの出場を目指す。

 関係者が3月1日、県庁で発表した。プロを目指す社会人の受け皿作りとともに、県内の競技の普及・発展が狙い。企業や関係団体が連携し、プロのセカンドチームをつくる例は珍しいという。

 IT企業のWizが選手を正社員として雇用する。日中は営業を中心とした業務に従事し、終業後にトレーニングや練習を行う。最大約30人を随時募集中で、すでに7人が内定している。

 レブナイズとの合同練習も実施予定。選手の実力次第でトップチーム昇格の可能性もあるという。県協会は、国スポ成年男子の強化指定チームに位置付け、練習会場の確保や講師の派遣などで協力する。

 レブナイズの原点「鹿児島レッドシャークス」にちなんで「レッドモンスターズ」と命名。ヘッドコーチには、元レブナイズ主将で背番号41が永久欠番となった松崎圭介さんが就任する。

 レブナイズの有川久志社長は「プロを夢見る人に、社会人としてのスキルを身に付けてもらいながらチャンスを与えられる」。Wizの山崎俊社長は「安定した収入を得ながらバスケができる環境を構築したい」と意気込みを述べた。

〈関連〉セカンドチームのヘッドコーチに就く松崎圭介さん(41)=2021年11月、県体育館

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