小児医療の「空白」埋める 滝沢・巣子地区に新医院

新築の明るい院内で語り合う小西峯生院長(左)と山口淑子理事長

 小児科医が不在となっていた岩手県滝沢市巣子地区に、巣子こどもクリニックが開院した。「空白」を埋めるべく立ち上がったのは、医療法人山口クリニック(滝沢市穴口)の山口淑子(としこ)理事長(74)。新型コロナウイルス禍に閉院が続き、受診者があふれる状況に「小児医療を守らなければ」と、系列の八幡平市のクリニックの移転を決断した。

 明るい新築の院内。「咳が出ています」と子の様子を伝える母親に小西峯生(みねお)院長(71)が「目やには?」と丁寧に診察する。2022年夏に閉院した小児科内科医院の跡地に2月に開院し、八幡平市から訪れる親子連れも多いという。

 月-金曜は午前8時半~正午、午後2~5時。土曜は午前8時半~正午。水、日曜と祝日休み。電話019.681.7217。

© 株式会社岩手日報社