世界のオザワ 鹿児島でもタクトを振っていた 28年前の来訪記念サイン色紙、鹿児島市の川商ホール3階に展示中

川商ホールの館内に飾られている小澤征爾さん(左)と諏訪内晶子のサイン色紙=鹿児島市

 2月6日に他界した世界的マエストロ・小澤征爾さんのサイン色紙が、鹿児島市の川商ホール3階にある開館40周年記念コーナーにひっそりと飾られている。1996年4月に同ホールで開かれた新日本フィル特別演奏会でタクトを振った時のものだ。

 色紙には漢字と英字で名がつづられ、共演したバイオリニスト諏訪内晶子のサインも一緒の額に収まっている。その横には小澤さんを慕い、代役として指揮台に立った経験もある同市出身の下野竜也のサインも並ぶ。

 「自分の色紙も隣に飾られているとは知らなかった、恥ずかしい」と下野。「小澤さんは東洋人として西洋の音楽界に足を踏み入れ、道を作った方。彼がいたから、われわれ音楽家は道を進めた」と改めてしのんだ。

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