「ザ・ルーズドッグス」元メンバーがミニアルバム、亡き友人など歌った7曲 シンガーソングライターのタカハシケンジさん

タカハシケンジさん

 ロックバンド「ザ・ルーズドッグス」の元メンバーでシンガー・ソングライターのタカハシケンジさん(43)=福井県福井市=のミニアルバム「それでも僕は、」が3月8日リリースされる。急逝した友人のことや、再会や約束をテーマにした楽曲などをタカハシさんの持ち味である温かで伸びのある歌声で届ける。

 1曲目の「river side walking」は数年前に亡くなった友人を歌った。旅になぞらえた死生観を軽やかなサウンドに乗せている。バンド時代に制作した「ファインダー」や、元バンドメンバーの前田一平さんとのライブ会場で配ったデモ音源を再レコーディングした「nice to meet you」など計7曲が入っている。

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 2020年から音声配信サービス「stand.fm」で弾き語りを始めたタカハシさん。オリジナル曲だけでなく、カバー曲にも取り組んだことは曲作りの刺激になったという。配信では聞き手の顔が見えないことから「思いを発散するような歌い方ではなく、詞や曲に寄り添って歌うことをより意識できた」と振り返る。

 05年にメジャーデビューしたバンドは10年に解散。その後は福井を拠点にソロ活動を続け、有志とともに福井ゆかりのミュージシャンが出演する「hometown live」を定期的に企画、運営している。タカハシさんは「人のために歌を作ることは自分にはできない。自分がいいと思える歌を作っていきたい」と抱負を語る。

 ミニアルバムは2200円。購入はタカハシさんのホームページから。リリースを記念したツアーを福井、東京、大阪などで開催する。福井は4月12日にハピリンホールで。

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