「納得できるわけないでしょ。ふざけるな」元Jリーガーの鄭大世が過去の大失敗を告白「広報に止められて」

現役時代、鄭大世氏は試合後に感情をコントロールできないことが「何度もあった」。ミックスゾーンで感情が爆発した時は、クラブの広報スタッフが止めに入って「今のコメントは使わないでください」とメディアにお願いするなど、失敗した経験がいくつもあったという。

過去の大失敗で鄭大世氏が鮮明に思い出すのは、2009年の川崎対鹿島の一戦だ。首位の鹿島と2位の川崎が戦う首位決戦は、川崎が3-1と2点リードして迎えた74分に豪雨で中止。抗議の意味を込めてピッチに座り込んだ鄭大世氏は、試合後のミックスゾーンでぶちぎれるわけだが、当時の出来事を本人は次のように告白してくれた。

「中止になってあまりにもムカついて。何しろ、あの試合で僕は2点決めていたんです。確かそれまで僕は9試合くらいノーゴールで、やっと点が取れて、しかも2点ですから、(中止になるのが)本当に嫌で嫌で、試合後に『納得いくわけないでしょ。ふざけんじゃないよ』と言ったんです。そうしたら、広報に止められて」

当時、鄭大世氏は試合後に以下のようにコメントしている。

「納得できるわけないでしょ。ふざけるな。どこの世界にこれで中止になるところがあるんだ。もっとひどいピッチコンディションでやっているところだってある。こんなんで中止はおかしい」

もっとも、あの試合に関しては川崎が2点リードしているにもかかわらず、場内に0-0からの再試合とのアナウンスが流れたため、混乱を招いた。鄭大世氏は大失敗の例として話してくれたが、 この件に関しては怒りを爆発させるのも理解できるだろう。

構成●サッカーダイジェストTV編集部

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