自転車サンブレイブ運営のNASPO(那須塩原)が事業停止 ブラーゼン運営で発足も赤字続く 2月には統合解消

 自転車ロードレースチーム「那須ブラーゼン」を運営する「NASPO」(那須塩原市大原間西1丁目、若杉厚仁(わかすぎあつひと)社長)が事業を停止し、破産手続きの準備に入ったことが4日、東京商工リサーチ宇都宮支店と帝国データバンク宇都宮支店の調べで分かった。

 東京商工リサーチ宇都宮支店によると、負債総額は約5500万円(2022年12月期決算ベース)。21、22年同期でいずれも約2千万円の当期赤字を出し、慢性的な資金不足に陥ったことなどが要因という。

 帝国データバンク宇都宮支店によると、NASPOは12年10月に設立され、国内外のロードレースに参戦しながら地元密着の運営体制を確立した。しかしコロナ禍以降はスポンサー収入が減少するなどして資金繰りが悪化していたとみられる。

 23年1月にはオリエンタルスポーツ(さいたま市浦和区)と共同運営で、国内初の複数地域連携型チーム「さいたま那須サンブレイブ」を発足させたが、今年2月末で両社は提携を解除した。

 NASPOは4日までに、那須ブラーゼンの今後の活動方針を明らかにしていない。

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