市販薬などを過剰摂取するオーバードーズ(OD)が原因と疑われる昨年1~6月の救急搬送者は、鹿児島市消防局で102人に上った。4日の鹿児島県議会一般質問で、総務省消防庁と厚生労働省の調査の結果について県が説明した。
各都道府県や政令市などの計52消防本部を対象に集計、全国の搬送件数は5625人だった。風邪薬やせき止めなどを大量に服用するODは、一時的に気分が高揚することもあり、現実逃避やストレス解消を目的として若者を中心に増加し、社会問題になっている。
房村正博くらし保健福祉部長は「SNS(交流サイト)を活用し、若者向けに薬物乱用防止について啓発をしてきた。本年度は、ODについても啓発を実施する」と答弁した。
県は近く、ホームページでOD防止呼び掛けの掲載を始める。