全小中校の給食無償化 珠洲市、子育て世代の負担軽く

 珠洲市は能登半島地震による甚大な被害を受け、新年度から市内の全11小中・義務教育学校(9年制)の給食費を無償化する方針を固めた。新年度当初予算案に事業費を盛り込む。

 市内の児童生徒数は約560人。物価高が家計を圧迫する中、地震で生活が急変した子育て世代の負担を軽くすることで、教育環境の充実を図る。

 市内では、ほぼ全域に及ぶ大規模断水の影響が続いており、給食を再開しているのは三崎中、みさき小のみとなっている。現在、他の学校では国際開発救援財団の支援で「弁当給食」が実施されている。市教委は断水解消に合わせ、順次、給食を再開する。

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