印タタ・モーターズ、乗用車と商用車部門を上場2社に分割へ

[ベンガル―ル 4日 ロイター] - インド自動車大手タタ・モーターズは4日、商用車部門を乗用車部門から分離し、2つの上場会社に分割する計画を発表した。

タタ・モーターズはここ数年で事業が好転しており、2021年以降は商用車、乗用車、ジャガー・ランドローバー(JLR)の各部門を別々の最高経営責任者(CEO)の下で運営している。

同社は2023年度、高級車JLRに対する旺盛な需要も追い風となり、5年ぶりの黒字化を果たした。JLRは同社売上高全体の約3分の2を占める一方、トラックやバスなどの商用車が占める割合は5分の1程度となっている。

分割後には、1社に乗用車、電気自動車(EV)、JLR事業、関連投資が集約され、もう1社が商用車と関連投資を担う。タタはインド商用車業界で首位に立つ。

同社は商用車事業と乗用車事業のシナジー効果は限定的だが、乗用車とEV、JLRには特に電動、自動運転、車両ソフトウエアにおいては相当のシナジー効果があると説明した。

同社によると、会社分割計画は今後数カ月中に取締役会に提出される。株主、債権者、規制当局の承認を得る必要があるため、手続き完了には12─15カ月を要する見通しだ。

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