とちぎコープ、EVトラックの実証実験 CO2削減へ7台導入予定

とちぎコープに導入されたEVトラックの出発式=4日午前、芳賀町

 とちぎコープ生活協同組合(宇都宮市川田町、塚原政雄(つかはらまさお)理事長)は4日、芳賀町芳賀台のコープデリ芳賀センターでEVトラックの出発式を行った。EVトラックを使った配送の実証実験を進める。

 1都7県の生協とコープデリ連合会で構成する「コープデリグループ」は2050年度までにCO2の排出量実質ゼロを目指し、車両燃料の低炭素化の取り組みを進めており、その一環で実証実験に取り組む。五つの生協でEVトラック7台の導入を予定している。

 とちぎコープに導入されるEVトラックは1台で、同芳賀センターに配備された。真岡地域を中心に1日平均70キロを走行し、同47件の配達を予定する。

 実証実験を通じて、電池の消費量や充電時間などのデータを取得し、データは日本生活協同組合連合会(東京都渋谷区)の車両共同調達事業の参加会員と共有する。実証実験の結果報告会も開くなどして、EVトラックの導入を検討する生協を後押しするという。

 出発式には関係者約15人が参加した。EVトラックの導入について、とちぎコープの黒須正文(くろすまさふみ)常務理事は「環境に配慮した宅配事業の実現に向け、有効な施策として大いに期待できる」と述べた。

© 株式会社下野新聞社