久慈市、選択的週休3日制を試行 岩手県内自治体で初、5月から

久慈市役所=2022年9月5日

 岩手県久慈市は、希望する職員が週休3日で働ける「選択的週休3日制」を試行的に導入する。期間は5月から3カ月半。1週間の勤務時間は変えず、1日当たり2時間ほど長く働いて休日を増やす。市によると、県内自治体では初の試み。柔軟な働き方で育児や介護、自己研さんの時間を取りやすくするとともに、職場の魅力を高めて優秀な人材を確保する狙いがある。

 管理職を含む正職員346人と会計年度任用職員が対象。試行期間は5月13日から8月31日まで。当面は業務に支障が生じないよう対象となる課を選んで試行する方向で、4月に調整を図る。

 正職員は、1日当たりの勤務時間を通常より2時間ほど長い9時間30~45分とすれば、土日に加えて休日を取得できる。週休3日制を取り入れるかは個人の自由で、通常の勤務も可能とする。試行後に職員や所属長から聞き取りを行い、利点や課題を検証。制度の見直しや対象職員の拡大を検討し、本格導入につなげる。

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