広島市の縮景園で5日、春の訪れを告げる「松のこも外し」が行われました。
5日は二十四節気のひとつで、冬眠を終えた虫たちが出てくるとされる「啓蟄」です。こもを巻くのは冬を越そうとする害虫を誘いこんで駆除する伝統的な手法です。5日朝は雨の降る中、2023年の秋に約360本の松に巻き付けたこもを、作業員が取り外していきました。
最近は消毒液の効果で、こもを外しても虫はいないそうですが、春の訪れを感じる行事の一つとして続いています。
こも外しを見に来た人
「啓蟄の日に行うということで風物詩だとは思いますが、雨なんでちょっと寒いなと感じました。松の木も冷たいと驚いているとは思うんですけどね」
作業員
「雨降ってほしくなかったんですけどね…まあたまにはええね。(桜開花への)誘い水みたいな感じでね」
桜の標本木「ソメイヨシノ」のつぼみはまだ固く小さいままですが、開花に向けてめぐみの雨となりました。