タイCPI、2月は-0.77%で5カ月連続減少 補助金の影響続く

Orathai Sriring Kitiphong Thaichareon

[バンコク 5日 ロイター] - タイ商務省が5日発表した2月の消費者物価指数(CPI)は前年比0.77%下落し、5カ月連続のマイナスとなった。主にエネルギー補助金により4月まで物価が下落する可能性があるとしている。

ロイター調査による予想は0.8%下落、1月は1.11%下落だった。

コアCPIは前年比0.43%上昇。予想は0.5%上昇だった。

商務省貿易政策戦略庁のディレクターは会見で、政府のエネルギー補助金と食品価格の下落によるものだと指摘。3月も下落傾向が続くとした上で「多くの製品価格は下落しておらず、コアインフレはプラスで、インフレのマイナスは懸念する必要はない」と述べた。

第1・四半期のCPIは前年比0.7ー0.8%下落する可能性があるが、前年の低いベースとエネルギー補助金終了により5月は上昇する可能性がある。

1─2月の総合インフレ率は前年比0.94%下落、コアインフレ率は0.47%上昇した。

商務省は、今年の総合インフレ率をマイナス0.3─プラス1.7%との予想を維持した。

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