二俣翔一 “ショートを守れる右の中長距離砲” 週末の広島カープ 解説・天谷宗一郎さんが注目

3月2日(土)オープン戦 楽天 vs. 広島(倉敷マスカット)

石田充 アナウンサー
岡山・倉敷市であった広島カープのオープン戦を振り返ります。かなり気温も冷え込んでいた中、熱いピッチングを見せたのは、“開幕投手” の 九里亜蓮 でした。

RCC野球解説者 天谷宗一郎 さん
すばらしいピッチングを見せてくれました。新フォームの手応えも感じながら、やりたいこともできたんじゃないかなと思います。

石田充 アナウンサー
4イニングを投げて球数が60球、非常にテンポのいいピッチングでしたし、なんといっても数字で気になるのは4イニングで三振の数が5つ。

4回 球数60 奪三振5 被安打1 失点0

天谷宗一郎 さん
変化球をしっかりと自在に操れていたんじゃないかなと思います。

石田充 アナウンサー
開幕投手に向けて万全と言えるかもしれません。

天谷宗一郎 さん
順調だと思います。

石田充 アナウンサー
そして、6日には「侍ジャパン」のゲームを控えている 田村俊介 選手。

天谷宗一郎 さん
ナイスバッティングです。投げたピッチャーが天を仰ぐくらい、うまく打っています。

石田充 アナウンサー
ドラフト3位ルーキー・滝田一希 投手。雪で一時中断というアクシデントもあったんですが…

1回 球数22 奪三振1 被安打0 失点0

天谷宗一郎 さん
投げるたびに自信もついてきてると思いますし、落ち着いて投げられる環境ができつつあるんじゃないかなと思います。

石田充 アナウンサー
来週は故郷・北海道でのオープン戦を控えています。3月から1軍に合流した 秋山翔吾 選手が、手術の影響を感じさせない全力疾走、いいプレーを見せました。

天谷宗一郎 さん
本当にそうですね。元気です。

石田充 アナウンサー
2塁に進んだところで打席には途中出場、選手会長の 堂林翔太 。

天谷宗一郎 さん
浮いた変化球をしっかりととらえています。どんどん状態を上げていってほしいです。

石田充 アナウンサー
カープから移籍したターリーからタイムリー、先制点となりました。

ただ、終盤、ロングリリーフになっていた 益田武尚 が3イニング目につかまってしまって3失点。先発なのか、中継ぎなのかといわれている中で少し課題が残ったピッチングになりました。

2回1/3 球数42 奪三振2 被安打6 与四球1 失点3

楽天 3ー1 広島

3月3日(日)オープン戦 楽天 vs. 広島(倉敷マスカット)

石田充 アナウンサー
先発は、新外国人の右ピッチャー。田村さん、「(背番号)42」が…?

田村友里 キャスター
ハッチ(8)! はい、覚えました。

石田充 アナウンサー
ハッチはナイスピッチングでした。

天谷宗一郎 さん
そうですね。高めのボールを各バッターがしっかり振らされているんです。やっぱり球の強さっていうのが出ていたんじゃないかなと思います。

石田充 アナウンサー
2イニングを投げて無失点。

2回 球数29 奪三振1 被安打0 与四球1 失点0

天谷宗一郎 さん
肌寒いのに半そででの力投ですから。本当に楽しみな選手です。

石田充 アナウンサー
先発ローテ、“当確” ともいわれるハッチ投手、ナイスピッチングでした。

そして、こちらも先発ローテを争っている3年目の 黒原拓未 。

天谷宗一郎 さん
ここまで順調に来ているんじゃないかなと思います。落ち着いてマウンド上で自分のやりたいことは表現できているんじゃないかなと思います。いろんな変化を加えることができています。

石田充 アナウンサー
1年目は中継ぎのみ、去年は3試合の先発がありました。まだプロ初勝利に手が届いていないんです。フォームもかなり “タメ” があります。

天谷宗一郎 さん
そうなんです。これだけゆっくり投げられると、バッターはじらされます。

石田充 アナウンサー
いろんな工夫をしながらアピールを続ける3年目・黒原。この日も4回、無失点でオープン戦はいまだにスコアボードにゼロだけを刻んでいます。

4回 球数61 奪三振3 被安打2 失点0 オープン戦 7イニング連続 無失点

一方、打線ですが、2点を追う9回です。今月に入って1軍に再び呼ばれた 宇草孔基 。

天谷宗一郎 さん
難しいボールですけど、本当に好調なんだろうなと思います。思い切りがよくなっています。

石田充 アナウンサー
その後、ランナーがたまって、打席には6年目、小園海斗世代という 林晃汰 。

天谷宗一郎 さん
こういうところで打ってほしい選手がしっかりと打ち切れた。林選手、自信にしなければいけません。

石田充 アナウンサー
オープン戦でここまで13打数1安打と、なかなかアピールしきれていなかったんですが、いいところでタイムリー。

さらにランナー2人を置いて、3年目、田村俊介 選手と同期入団のキャッチャー、髙木翔斗。打球はショートの頭の上へ。

天谷宗一郎 さん
しぶといですよね。林選手、走塁もすばらしいです。

石田充 アナウンサー
結果的に9回、一挙に3点を取って逆転勝ちをおさめました。( 楽天 2ー3 広島 )新井監督も笑顔のゲームでした。

本当にいろんなアピールを各選手がしていて、主力といわれる選手はしっかり調整をしているなという内容の濃い週末のゲームでした。

天谷宗一郎 さん
そうですね。ただ、わたし、気になった選手が1人いるんです。二俣翔一 選手です。楽天との3連戦でヒットこそ出なかった。バッティングの方ではアピールできなかったんですけれども、ショートで難しい打球をそつなくこなしているんです。

今、若い選手でショートを守れるのは、小園海斗 選手、矢野雅哉 選手、韮澤雄也 選手。ベテランには 田中広輔 選手がいますけども、二俣選手のような右の中長距離砲の選手がしっかりとショート、そしてサード・セカンドも守れるってアピールしてくれると、ベンチからしたらすごく大きいんじゃないかなと思うんです。ショートっていう難しいポジションをそつなくこなしてくれる、中長距離砲の右―。二俣選手の出現は今後、大きく変わっていきそうだなと思います。

石田充 アナウンサー
ぜひ注目してみてください。

(RCC「イマナマ!」カーチカチ!テレビより)

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