ビールに“北陸の香り”を凝縮!? 福井県と石川県、富山県の木材会社が新商品「森のビィル」販売

木の香りを楽しめるビールやアロマウオーター=福井県福井市西方2丁目の水口木材

 木材加工・卸売りの水口木材(本社福井県福井市西方2丁目、水口悟佑社長)など北陸3県の木材会社が連携し、林業の活性化を目指す事業「キノワホクリク」を立ち上げた。木の魅力を広く知ってもらおうと、各県の木の香りが楽しめるビールなどを商品化した。

 「キノワホクリク」は水口木材、フルタニランバー(石川県金沢市)、岸田木材(富山県氷見市)の3社で企画。近年荒廃が進む里山を守るには林業の活性化が必要として、木のさまざまな価値を消費者に伝えるため新たな切り口で商品を作ることにした。

 ビールの商品名は「森のビィル」。各県の木のチップを蒸留して香り付けした。福井は芳醇(ほうじゅん)な香りの「マツ」、石川はヒノキのような香りの「ヒバ」、富山はかんきつ系のすっきりとした「スギ」で、マツはリラックス、ヒバは華やかさ、スギは爽やかな味をイメージしたという。

 ビールのほかに、ルームフレグランス用のアロマウオーターも開発。水口木材の水口社長は「林業の担い手が少なくなる中、多くの消費者が手に取りやすい商品を作ることで、木を身近に感じるきっかけとしたい」と話す。

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 ビールは県内では水口木材で販売。アロマウオーターは各社EC(電子商取引)サイトでも扱っている。ビールは350ミリリットル880円、アロマウオーターは250ミリリットル2200円。問い合わせは同社=電話0776(27)1150。

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