韓国CPI、2月は前年比+3.1%に加速 予想上回る

[ソウル 6日 ロイター] - 韓国統計局が6日発表した2月の消費者物価指数(CPI)は前年比3.1%上昇した。伸び率は1月の2.8%から加速し、ロイターがまとめた市場予想の2.9%も上回った。

前月までは3カ月連続で鈍化していた。

前月比の上昇率は0.5%で昨年9月以来の高水準となった。1月は0.4%だった。

品目別では農産物が前月比5.7%上昇し、指数を押し上げた。石油製品は2.5%上昇した。

変動の激しい食品とエネルギーを除いたコアCPIは前年比2.5%上昇した。上昇率は1月と同水準だった。

政策当局者はインフレ率が2月と3月に不安定になる可能性があるものの、その後は安定した状態が続くという見通しを示している。

韓国銀行(中央銀行)はCPI発表後、「需要サイドの圧力が弱いため、原油価格が急上昇しない限りインフレは鈍化する見通しだ。ただ、農産物など生活費は当面高止まりし、インフレ基調の変動が予想される」と述べた。

崔相穆企画財政相は、農産物の価格安定策を講じたり原油価格動向を注視することでインフレ率を3%未満に抑える取り組みをすると述べた。

韓国銀行(中央銀行)は先月、政策金利を9会合連続で据え置いた。インフレ率が目標の2%を依然として大幅に上回っており、利下げは時期尚早との見方を示した。

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