厄介者で味噌作り 「オゴノリ」肥料に育った大豆で 循環型社会目指す

中海で厄介者扱いされていた海藻、「オゴノリ」を肥料に育った大豆から、味噌を作るイベントが、島根県松江市でありました。

松江市の認定NPO法人「自然再生センター」が開いた催しには、親子連れら9組23人が参加し、ゆでた大豆をつぶし麹と塩を加え丁寧に混ぜ合わせました。

オゴノリは、かつては肥料として利用されていましたが、化学肥料の普及で刈り取られなくなったものがヘドロ化し、水質悪化の一因となっています。

このNPOでは、中海で刈り取ったオゴノリを肥料に使って農作物を作り、最終的にそれを食べることで、持続可能な循環型社会を目指す「オゴノリング」に取り組んでいます。

認定NPO法人自然再生センター・辻本真由美さん
「この大豆はそうやって作られたものなんだなとか。意識して下さると思うので、また味噌を食べる時にも。だからそういったことがつながって行けば。」

参加した女の子
「キュウリとかに付けたりして食べたい。」

パック容器に密封された大豆は、8か月後には味噌になるということです。

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