IFO、今年の独成長率予想を0.2%に下方修正 消費低迷続く

Maria Martinez

[ベルリン 6日 ロイター] - ドイツのIFO経済研究所は6日、2024年の独経済成長率予想を0.2%に下方修正した。消費低迷と高金利による打撃が続くとみている。

1月時点では0.7%、12月時点は0.9%の成長を予想していた。

エコノミストのティモ・ボルマーショイザー氏は「消費抑制、高金利と物価上昇、政府の緊縮策、世界経済の低迷がドイツ経済を圧迫しており、リセッション入りが予想される」と指摘した。

独経済は昨年第4・四半期が0.3%のマイナス成長だった。同氏によると、今年の第1・四半期も再びマイナス成長でテクニカルリセッション入りとなる公算が大きい。

ただ、金利とインフレ率の段階的な低下により、年央に向け経済は上向く見通しだという。

インフレ率は昨年の5.9%から今年は2.3%、25年は1.6%に低下する見通し。

25年の成長率予想は0.2%ポイント引き上げ1.5%とした。

今年の就業者数は去年の4590万人から4610万人に増え、来年は4620万人に達する見通し。

失業率は昨年の5.7%から今年は5.9%に上昇、来年は5.6%への低下が見込まれている。

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