「家族以上に3年間一緒にいた」一時は廃校の危機も… 加計高校で卒業生 27人が新たな一歩 広島

広島県内の高校は、卒業式のシーズンです。安芸太田町にある加計高校でも7日、3年生が学び舎を巣立ちました。

加計高校の卒業生27人は、76人の在校生と保護者らに見守られ、卒業式に臨みました。二川一成 校長から1人ひとりに卒業証書が手渡されました。

加計高校は2年連続で、一般入試の志願倍率が広島県内の公立高校で最も高くなりました。学校のPR活動などを通じて定員割れを乗り越え、廃校の危機を救ったのが卒業生たちです。

コロナが5類に移行して初めて迎えたことしの卒業式は4年ぶりに全員で校歌を歌いました。

卒業生の半分が県外からの進学で、ベトナムからの編入学生も卒業の日を迎えました。

ベトナムから編入学 ファンタン・ヒエンさん
「3年生になってみんなとよくしゃべって遊びに行って、めっちゃ楽しかったです」

4月からは広島市にある大学に進学する予定です。

卒業生たち
― 一番の思い出は?
「寮生活が一番大きくて、毎日、友だちと遊んだり、一緒にご飯を食べたり、家族以上に3年間、一緒にいたから仲良くなれて幸せだなって」
「さみしい気持ちもあるんですけど、みんなが前を向けた瞬間でもあるかなと思っています」

卒業生27人は学び舎をあとにし、新たな一歩を踏み出します。

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