「地域の宝」成長願う 3月末閉園の砺波・東般若保育園 地域開放の自由参観

園児の活動を見守る保護者や地域住民=砺波市の東般若保育園

 3月末で閉園する砺波市東般若保育園で7日、地域開放の自由参観が行われた。保護者や地域住民らが園児95人の元気な姿に目を細め、次代を担う「地域の宝」の健やかな成長を願った。

 閉園を前に、保護者だけでなく、日頃世話になっている住民らにも園児の元気な姿を見てもらおうと、園が企画した。

 保護者や住民らは1~5歳児が年齢を超えておもちゃやお絵かきなどで元気に活動する姿を見て、子どもらの成長ぶりを実感した。

 自身から3世代にわたり園に通い、園バスの運転などで支援してきた高島康治さん(73)=東保=は孫の煌明ちゃん(5)を見守り「閉園はさみしいが、元気はつらつな姿を見るのはいいですね」と頬を緩めた。

 園の監事を務める浄土外廣さん(74)=同=は「新しい園で子どもが元気で成長していくのを楽しみにしている」と期待した。

 園は農繁期の子どもの安全を守るために1953(昭和28)年に照圓寺本堂で季節託児所を開いたのがきっかけで、63年に東般若保育園となり、今年度に創立60周年を迎えた。少子化が進み、3月末で閉園し、新年度に般若幼稚園と統合し庄東認定こども園として新たなスタートを切る。

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