実質消費支出、1月は前年比6.3%減 季調済み前月比でも予想下回る

Takaya Yamaguchi

[東京 8日 ロイター] - 総務省が8日発表した2024年1月の家計調査によると、2人以上の世帯の実質消費支出は前年同月比マイナス6.3%だった。消費支出の前年比減は11カ月連続。季節調整済み前月比でも実質2.1%の減少にとどまった。

ロイターがまとめた事前調査では、前年比マイナス4.3%になると予想されていた。季調済み前月比の予測中央値はプラス0.4%となっていた。消費を切り詰める動きが続けば、政府が本腰を入れる労務費の価格転嫁に影響が飛び火しそうだ。

項目別では「食料」への支出が引き続き減少した。食料の実質減少は16カ月連続となる。ガス代などの「光熱・水道」は4カ月続けてマイナスだった。

統計によると、1世帯あたりの支出額は28万9467円で、名目ベースでは前年同月比4.0%の減少となった。

*総務省の発表資料は以下のURLでご覧になれます。

http://www.stat.go.jp/data/kakei/index.htm [http://www.stat.go.jp/data/kakei/index.htm]

© ロイター