男子バレーV3フラーゴラッド鹿児島 島田桃大監督がシーズン途中退任「厳しい世界への挑戦に、選手の考えと温度差あった」

〈資料写真〉2023年会見で意気込みを語る島田桃大新監督=26日、日置市のフラーゴラッド鹿児島事務局

 バレーボールVリーグ3部(V3)男子・フラーゴラッド鹿児島(F鹿児島)の島田桃大監督(36)が2月29日付で退任していたことが7日、南日本新聞の取材で分かった。チームの運営会社フィールドエックスは「監督と選手の間に考え方の違いがあった」としている。

 島田監督は、米ハワイ生まれ。セッターとして、ブラジルやクロアチアのプロリーグで活動した。昨年7月にF鹿児島の監督に就任し、これまで14勝2敗でリーグ1位を維持している。2024年4月30日までの業務委託契約を結んでいた。

 同社によると、先月27日に島田氏から「監督を続けられない。判断を任せたい」と相談があった。運営側は28日、監督と選手に聞き取りを実施。29日に対面で正式な退任の申し出があり受理した。

 島田氏は「厳しい世界への挑戦に対して、(考え方など)選手との間に温度差があった」。加えて「運営スタッフが少なく、自分への負担も大き過ぎた」としている。

 同社の小園康夫代表(56)が、今季のプレーオフ終了まで監督を務める。小園代表は「緊急事態だが、皆さんの力をお借りしながら最終戦まで全力を尽くしたい」としている。

〈関連〉会見で笑顔を見せるフラーゴラッド鹿児島の島田桃大新監督(左)とV1東京から移籍した長友優磨選手=2023年6月、日置市

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