佐賀県医療センター好生館(佐賀市)の乳腺外科が、3月末で閉科することが分かった。同科の医師が4月から県外の医療機関に勤めることになり、補充できなかったとしている。
好生館によると、乳腺外科は県立病院好生館だった2012年に開設された。白羽根健吾部長と医師の2人体制で診療をしている。
2人は九州大の医局に所属、いずれも人事異動で4月から県外の医療機関に移ることが決まった。好生館は閉科について「医師の確保に努めたが補充できなかった。ご迷惑をおかけし、申し訳ない」とする。
閉科は昨年12月下旬にウェブサイトで公表。連携医療機関に患者の紹介を控えるよう呼びかけ、通院中の患者には連携医療機関を紹介するなどしている。
好生館の診療科は現在、計34科ある。乳腺外科のほかに、脳血管内科が21年9月末で閉科している。(円田浩二)