「大きな武器になるかもしれない」オープン戦初登板の藤浪晋太郎が1回無失点と好リリーフ! メッツの指揮官は高評価「本当に素晴らしかった」

29歳の日本人右腕が上々の新天地デビューだ。

今オフにボルティモア・オリオールズからフリーエージェント(FA)となり、2月にニューヨーク・メッツと単年契約を交わした藤浪晋太郎。現地3月7日(日本時間8日)に、米フロリダ州ポートセントルーシーで行なわれたワシントン・ナショナルズとのオープン戦に7回から5番手として救援登板し、1回を無安打無失点に抑えた。

この日、2点リードの7回からマウンドに上がった藤浪は、まず先頭のカーター・キーブームをショートゴロに打ち取ると、続くドリュー・ミラスをレフトフライ、ジェイコブ・ヤングをセカンドゴロに仕留め、安定した投球で危なげなく三者凡退に。わずか10球でナショナルズ打線を封じる完璧なオープン戦デビューとなった。

米ニューヨークの地元放送局『SNY』によると、10球中6球がストライクだったと報じ、メッツの指揮を執るカルロス・メンドーサ監督は試合後、「本当に素晴らしい」と藤浪を称賛。「初登板でストライクを投げ続けたが、これこそ我々が望んでいるものだ」と続け、「彼がストライクゾーン周辺に投げるとき、我々を助けてくれるだろう」と期待を込めた。
さらに、記事内で同局は、「わずか10球で2つのゴロ、1つのフライを誘い、1回を無失点に抑えたが、最も注目すべきは、彼が何度もストライクゾーンに投げ込んでいたことだ」と指摘した。また「今日のような投球ができれば、メッツのスタークローザー、エドウィン・ディアスの前で大きな武器になるかもしれない」と報じられている。

移籍後初登板でいきなり好リリーフを見せた藤浪。メジャー2年目のさらなる飛躍に期待したい。

構成●THE DIGEST編集部

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