台湾輸出、2月は前年比+1.3%に鈍化 対中輸出急減

Jeanny Kao Faith Hung

[台北 8日 ロイター] - 台湾財政部が8日発表した2月の輸出は前年同月比1.3%増の314億3000万ドルと、1月から伸びが鈍化した。

季節要因で需要が低迷したほか、春節(旧正月)休暇に伴う生産停止が影響した。

ロイターがまとめた市場予想は1.1%増。1月は18.1%増と、約2年ぶりの大幅な伸びを記録していた。

財政部は「春節休暇で営業日数が減り、輸出全体が鈍化した」とした上で「それでも2月の輸出は前年同月比で3億9000万ドル急増した。人工知能(AI)や高機能コンピューティングなどの新しいアプリケーションの需要が引き続き拡大した」と述べた。

財政部は3月の輸出を前年比9─13%増と予測。第1・四半期の輸出は前年比9.5─10.9%増加する見通し。

2月の電子部品の輸出は前年比10.4%減の115億9000万ドル、半導体の輸出は9.9%減だった。

対米輸出は50.5%増。1月は56.6%増だった。

対中輸出は16.7%減の91億6600万ドル。需要が縮小した。1月は17.2%増だった。

台湾の2月の輸入は17.8%減の235億5000万ドル。市場予想は2.5%減だった。台湾の輸入は完成品の再輸出の先行指標とされることが多い。

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