「選手も監督もチームの一員」 サッカー日本代表・森保監督 新規創業テーマに長崎でセミナー

自身のリーダー論を語る森保監督=長崎市茂里町、長崎ブリックホール

 新規創業をテーマにしたセミナー「NAGASAKI CHALLENGE」が8日、長崎市内であり、特別対談としてサッカー日本代表の森保一監督(同市出身)が鈴木史朗市長と「リーダー論」をテーマに意見を交わした。
 セミナーは市と十八親和銀行が新規事業創出の機運を高めようと初めて開催。県内の経営者ら約200人が聴講した。対談では監督、脚本家の金沢知樹さん(西彼長与町出身)が進行役を務め、チームマネジメントやリーダーシップなどについて議論。森保監督は、プレーヤーと指導者の違いについて問われ「監督も選手もチームの一員であることに変わりない。監督の役割としてチームに何ができるかを考えている。自分は選手同士の潤滑油のような存在になろうと心がけている」と話した。
 新規創業をテーマにしたパネル討議もあり、有識者らが登壇。長崎大研究開発推進機構FFGアントレプレナーシップセンター長の西村宜彦教授は「日本には失敗を認めたがらない企業文化がある」と指摘。メタバース事業に着手したIT企業アドミンの山口知宏代表は「地域で第二創業を支援するファンドを作るなどして、失敗してもまたチャレンジできる文化を育てていくべきだ」と提言した。

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