厄介者のカメムシを「食用化」 葛巻高校が最優秀賞を受賞 SDGsのアイデア発表する大会 岩手県で初開催

高校生のSDGs実現のアイデアを発表する大会の表彰式が9日に岩手県盛岡市で行われ、葛巻高校のチームのアイデアが最優秀賞に選ばれました。

「SDGs QUEST みらい甲子園」は持続可能な社会の担い手を育てるため、高校生のチームがSDGsの目標達成に向けたアイデアを発表する大会です。岩手県内では初開催となった今大会には、58チーム200人の生徒から応募がありました。9日はファイナルセレモニーと題して優秀なアイデアの表彰が行われ、最終審査に残った12チームのうち葛巻高校のチームが最優秀賞を受賞しました。地域で大量発生するカメムシを食用化するアイデアで、厄介な害虫を地域の魅力にするという発想の転換が高く評価されました。

(葛巻高校・吉田深桜さん)
「めちゃくちゃうれしいです。身近にカメムシがいるので、普及して家庭料理ぐらいになったらうれしい」

大会はこのほか、盛岡農業高校が提案した、廃棄されるウメを活用したパンの開発や、岩谷堂高校の生徒が独自開発した備蓄食を広くPRするアイデア、久慈東高校が取り組むシラカバの廃材をものづくりに活用するアイデアが表彰されました。

セレモニーの後はワークショップも開かれ、生徒たちはSDGsに関する意見交換を通して交流を深めていました。最優秀賞を受賞した葛巻高校のチームは6月に予定されているオンラインでの全国交流会に出場します。

© 株式会社アイビーシー岩手放送