〈ツエーゲン金沢・J3〉6失点3連敗、暫定最下位 サポーター「どうすんだよ」

試合後、あいさつに来た選手らに詰め寄るサポーター=金沢ゴーゴーカレースタジアム

 2024明治安田J3(9日・金沢ゴーゴーカレースタジアム)ツエーゲン金沢はFC大阪(昨季J3.11位)に2―6で敗れて開幕3連敗を喫した。1試合6失点は2020年8月のJ2・ジュビロ磐田戦(0-6)に並ぶクラブワースト記録で、暫定順位は最下位の20位。試合後はサポーターのブーイングが響き渡った。

 午後2時3分の開始時は気温6.7度。時折雪が降る寒さの中、金沢は前半は0-2で折り返したが、後半は先に流れをつかんだ。途中出場のFW杉浦恭平が6分にDF石原崇兆のクロスに頭で合わせ、2試合連続となるゴールを決めた。その後追加点を奪われたが、18分にDF小島雅也が豪快なミドルシュートを沈めた。

 2―3と1点差に迫ったが、その後はミスが相次いだ。25分にDF畑尾大翔がボールを失って4点目の起点となり、28、36分と畑尾がオウンゴールを献上。反撃ムードに水を差した。

 開幕戦はアスルクラロ沼津に0―3、第2節はFC今治に1―3で、3戦で12失点と守備が崩壊。試合後はサポーターから「この失点数どうすんだよ」「説明しろ」など厳しい声が飛び、伊藤彰監督は「選手と一緒に闘ってください」と呼び掛ける一幕もあった。

 会見で伊藤監督は「戦術どうこうより戦う気持ち、バトルしなきゃいけないところでのメンタルの強さが今のチームに足りないのかなと思う」と振り返った。

 畑尾は「今日は自分が試合を壊してしまった。しっかり修正して次につなげたい」と前を向き、杉浦は「ここからチームをいい方向に向かわせたい」と冷静に語った。

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