被災した能登・七尾のイベント「屋台村」継続へ支援 兵庫・加古川の園芸メーカー「ムサシ」、ノウハウや資材提供

「ムサシ」が支援し、3月から毎週末に開催される「能登屋台村」。兵庫からも飲食店などが出店する=2日、石川県七尾市(ムサシ提供)

 能登半島地震の被災地の地域経済やコミュニティーの復興を目指し、兵庫県加古川市の園芸・防犯用品メーカー「ムサシ」が、石川県七尾市のJR七尾駅前の商業施設で開かれるにぎわいイベント「能登屋台村」を全面支援している。加古川市で定期開催する「朝市」のノウハウや資材を提供するとともに、ムサシに寄せられた義援金も全額投資する。3月から毎週末に開かれ、同社は継続支援していくという。(増井哲夫)

 同社は2011年東日本大震災や16年熊本地震、18年西日本豪雨などで被災地に赴き、支援活動を展開。今回は発災直後に、岡本篤社長が有志と支援チームをつくって能登半島へ向かい、避難所に飲料水やカイロ、自社製品のセンサーライトを届けるなどした。

 その後も被災地入りするとともに、義援金も募っており、これまでに約500万円が寄せられた。これを能登屋台村に全額出資。同社は毎週末、加古川市内で「朝市」を開いており、そのノウハウやスタッフ、資材を提供し、開催をサポートしていくことにした。加古川市周辺の「朝市」出店者も協力する。

 同社は「物と人とお金とアイデアを結びつける朝市が、被災地復興の一翼を担えることができれば」としている。

 午前11時~午後10時。同社の支援活動については特設サイト(https://www.634asaichi.com/donation/20240101)で。問い合わせはムサシの河村さんTEL090.1632.9530

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