京都府亀岡市は、性の多様性と人権に関する基礎知識をまとめたリーフレットを作成した。性を構成する要素「SOGIE(ソジー)」について解説し「LGBTQ+(性的少数者)にとどまらない性の在り方を理解するのに役立ててほしい」としている。
SOGIEは「性的指向」「性自認」の英語の頭文字からできたSOGIに、服装やメーク、言葉遣いといった「性表現」の頭文字を加えた言葉。「身体以外にさまざまな要素があり、一人一人違った特徴を持っている」と、全ての人に関わる概念だと説明する。
ほかに、性的指向や性自認を本人の同意なく暴露するアウティングが人権侵害であることや、カミングアウトされた時に「打ち明けてくれてありがとう」などと否定せず聞く対応例も記載。相談窓口も紹介している。
「性に悩む人が多い若い年代にも興味を持ってもらいたい」(人権啓発課)と、イラストを多用し視覚的に理解しやすくし、専門家の監修も受けた。A4判三つ折りで、市内の小中高校や公共施設に置いたり、イベントで配ったりする。市ホームページでも掲載している。