「空飛ぶクルマ」の自動運転による有人飛行実証が10日、兵庫県淡路市の淡路市夢舞台サスティナブル・パークで実施された。関西圏で初めてといい、プロペラ機が明石海峡大橋などにほど近い空を飛んだ。
同市は、観光向け交通インフラの整備や新産業の創出を目指している。
総合人材サービスのパソナグループ(東京)、航空・宇宙分野の先端技術活用を進める一般社団法人MASC(マスク、岡山県)と連携して取り組んだ。
この日使われた機体は、16枚のプロペラを備え、電気で動く。最高時速130キロで、1回の充電で約30キロ飛行できる。
実験は同パーク内のパソナの社有地で行われ、機器の検査員2人を乗せた機体を浮かび上がらせた。約300メートル離れた地点を往復し、無事に着陸。高度は地上約50メートルに達した。(内田世紀)