上空に冷たい空気、海水との温度差で「浮島現象」 神戸・須磨海岸から確認

浮かんでいるように見える島=10日午前、神戸市須磨区から(撮影・風斗雅博)

 兵庫県内は10日、上空に冷たい空気が広がり、多くの場所で最高気温が2月上旬~下旬並みとなった。前日よりは寒さが緩んだものの、3月に入り平年より気温が低い日が続いている。神戸市須磨区の須磨海岸から望遠レンズを向けると、遠くの島が海面に浮かんで見える蜃気楼の一種「浮島現象」が確認された。

 暖かい海水と冷たい大気の温度差で、光が屈折して発生する。同様に淡路島の街並みも、一部が水上に浮かんでいるように映った。

 神戸地方気象台によると、11日の県内は高気圧に覆われて晴れるが、気圧の谷の影響で夕方から雨が降る場所もあるという。(風斗雅博)

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