自慢の「幾三酒」お披露目 吉さんが青森・西目屋村で育てた米使用

幾三酒をPRする吉さん(左)と桑田村長=11日午後、東京・永田町

 青森県西目屋村の親善大使を務める歌手吉幾三さん=五所川原市出身=が育てた米を原料に、新たな日本酒「幾三酒」が完成した。11日、東京・永田町でお披露目式が開かれ、試飲した吉さんは「自慢できるお酒ができた。全国の友人に送りたい」と喜んだ。

 吉さんは2016年から村内で「幾三米」の栽培に関わり、ふるさと納税の返礼品などとして村が活用してきた。コロナ禍で来村できない時期が続いたが、本年度は4年ぶりに田植えや稲刈りに汗を流したという。初の試みとして、吉さんが育てたはれわたりと、白神源流水、白神酵母を使い、弘前市の白神酒造が日本酒を製造。清酒「吉」千本と、にごり酒「幾三」400本=いずれも720ミリリットル=が完成した。

 フルーティーですっきりした飲み心地が特長。ラベルには吉さんが揮毫(きごう)した文字をあしらった。吉さんは「まだ味が分からないな。もう1杯」と冗談を言いながら杯を重ね、何度もお酒を味わった。桑田豊昭村長は「良いものが完成したことを誇りに思う」と話した。

 価格は1本2200円(税込み)。3月下旬から道の駅津軽白神など村内の観光施設で販売するほか、ふるさと納税の返礼品として提供する。

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