長崎県五島市堤町の市立翁頭中（山下敏成校長、72人）の3年生26人が「翁頭の中学生が選んだ 五島の魅力Best10！！」と題したリーフレットを作成した。名所やイベントをランキング形式で紹介。観光客らにアピールすることで移住者増につなげる狙い。
社会科公民の地方自治の授業で、若者流出など同市の人口減少の現状を学習。まずは五島の魅力を知ってもらおうと企画した。全校生徒と教職員約20人に、20の候補から三つを選んでもらい集計。生徒にとっては地元の魅力を再発見する取り組みにもなった。
ランキング1位は青々とした海と白い砂浜が美しい海水浴場「香珠子（こうじゅし）の海」（浜町）。他に鬼岳から眺める星空やかんころ餅、ドラマのロケ地巡りなどが選ばれた。リーフレットはA4判三つ折り。表側には各スポットの見どころを分かりやすく紹介し、裏面の地図にはそれぞれの場所と写真を掲載した。
市内の印刷会社が協力し250部作成。福江港ターミナル内の市観光協会などに置いた。表紙のイラストを描いた浦道愛琉さん（15）は「自分たちが作ったものを並べてもらい、うれしい」。亀山陽向さん（15）は「ベスト10を全部見たり体験したりしてほしい」、水戸宙世さん（15）は「多くの人に手に取ってもらいたい」と期待を込めて話した。
