【マネー】「お買い得品」をつい買ってしまう!「お金が貯まらない人」の9つの習慣とは?

贅沢をしているわけでもないのに、なぜかお金が貯まらない……。そんなあなたが何げなく行っている習慣は、もしかしたらお金が「貯まらない人」のものかも? 月刊女性誌『ゆうゆう』読者のお金にまつわる習慣を、ファイナンシャルプランナーの畠中雅子さんにチェックしていただきました。

こちらもどうぞ。

お金が貯まらない人の習慣①

買い物はスーパーに日参! お買い得品やタイムセールという言葉に弱い(58歳)

畠中チェック!

毎日スーパーに行くのはいいと思います。ただし、「安い!」というだけで計画性なく買うと、うっかり貧乏になる可能性が大!

目先の安さより、本当に必要かどうか、使いこなせるか、適正予算に合致しているかで判断しましょう。

お金が貯まらない人の習慣②

「あれ? どこだっけ?」が口ぐせ。いつも何かを探している(67歳)

畠中チェック!

マチュア世代になると正直、「あれ? どこだっけ?」は日常茶飯事。だからといって、「100円ショップで買った安いものだから、なくしてもまた買えばいいか!」などと思っていませんか。

爪切り、体温計、ハサミ、ホチキス……よくなくすものは、「なくすとちょっと惜しい!」と思える程度に少しだけ高いものを買うと、しっかり管理できるようになりますよ。

お金が貯まらない人の習慣③

友人に誘われるまま、気が乗らない格安ツアーに何度も参加している知人(66歳)

畠中チェック!

ゆうゆう世代は、何かひとつ自分が大切にすること、こだわりをもつといいですよね。観劇でも、趣味でも何か一点大切なものができると、それ以外は浪費しなくなります。

もちろん現役世代の感覚のままでいたり、こだわりが強すぎたりでは老後資金を食い尽くしてしまうのでご法度ですが、散財とは違う、人生を豊かにするために使うお金というのも大切だと思います。

お金が貯まらない人の習慣④

友人に、「生活が大変」とぐちりながらも野良ネコに毎日エサを与えている人がいます(69歳)

畠中チェック!

同じように、ペット保険に入らずワンちゃんを多頭飼いして、病院や治療費でうっかり貧乏になっている人も多いです。

かわいいし、癒やされるのはわかりますが、その感情優先で自分の生活が見えていないのは危険です。

お金が貯まらない人の習慣⑤

広く浅い交友関係で交際費ビンボーに(67歳)

畠中チェック!

確かに、ランチやお茶などの交際費でうっかり貧乏になる人が多いので、「ひと月これくらい」と交際費の枠を決めておくといいですね。

でも、嫌いな人ならお茶に誘ったりしないもの。友人が多く、楽しくおしゃべりしながらランチができるというのは、お金は貯まらないかもしれませんが、気持ち的には豊かな生活かもしれませんね。

お金が貯まらない人の習慣⑥

ビニール傘が多い(59歳)

畠中チェック!

5000円の高い傘をなくすぐらいなら、50‌0円の傘を2本買って使うほうがやりくり上手。

ただ、「あっ雨だ。いいやコンビニで傘買おう!」というノリで、今傘立てに3本以上ビニール傘が入っているようなら、計画性が低いといえそうです。

お金が貯まらない人の習慣⑦

結婚式に招待されるたびドレスや服を新調している友人がいます(64歳)

畠中チェック!

たびたびドレスを購入したり、必要以上に高額なお祝いや香典を包んだりするのも、お金が貯まらない人の特徴です。

これは「お金ないんじゃないの?」と思われたくなくて、みんなが香典は3000円と決めたときも見栄を張って5000円出してしまうから。

本人が思っているほど周囲は気にしていないので、見栄を張っても無意味です。

お金が貯まらない人の習慣⑧

「眠れない」と言いながら、夜中までテレビを見て、通販番組でつい買い物してしまう友人(59歳)

畠中チェック!

夜中、判断能力が落ちた状態で買い物するくせがつくとうっかり貧乏まっしぐら。通販番組で扱う商品って、半年もすれば何分の1かの価格に下がるものが多いのです。

「わぁ、便利」「いいわ」と思ってもその場では買わず、何日かたっても本当に欲しいと思ったら、インターネットで他店との価格の違いを調べてから購入しましょう。

買い時を見極められるのもお金が貯まる人の特徴です。

お金が貯まらない人の習慣⑨

店員にちょっとチヤホヤされるとつい買ってしまう友人。しかも「買ってよかった」と満足する買い物は少ないよう。だったらお店に行かなければいいのに……(64歳)

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マチュア世代の女性は、ほめられることが少なくなっていると思いませんか。そのせいでほめ言葉に本当に弱く、チヤホヤされるとつい財布のひもがゆるみがち。

いちばんいいのは、そういったお店に近づかないことでしょうね。

※この記事は「ゆうゆう」2022年7月号増刊(主婦の友社)の内容をWEB掲載のために再編集しています。

※2023年11月14日に配信した記事を再編集しています。


監修者
ファイナンシャル・プランナー 畠中雅子

ファイナンシャルプランナー(CFP®️)。新聞、雑誌、ウエブなどに多数の連載、レギュラー執筆を持つ。セミナー講師、講演、相談業務、金融機関へのアドバイス業務なども行っている。高齢者施設への住み替え資金アドバイスをする「高齢期のお金を考える会」や、ひきこもりのお子さんの生活設計を考える「働けない子どものお金を考える会」などを主宰。『70歳からの人生を豊かにする お金の新常識』(高橋書店)、『貯金1000万円以下でも老後は暮らせる』(すばる舎)、『病気にかかるお金がわかる本』(主婦の友社・共著)など、著書、監修書は70冊を超える。

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