京都最大の「青谷梅林」で地域の歴史学ぶ 香り楽しみつつ社寺や中世城跡を見学

古道を巡りながら、観梅を楽しむ参加者(京都府城陽市)

 観梅の名所「青谷梅林」(京都府城陽市)を散策する「梅探検」がこのほどあった。約20人が梅の花や香りを楽しみながら、ゆかりの文学作品や地域の歴史に思いをはせた。

 青谷梅林は丘陵地の約20ヘクタールに広がる府内最大の梅林。探検企画は城陽市、京都府木津川市、同井手町にまたがる古道の魅力を伝える「山背(やましろ)古道探検隊」がこの時期に行っている。

 午前9時半ごろ、一行はJR山城青谷駅前を出発した。南陽高の国語教諭、小西亘さん(65)の案内を受け、3時間半ほどをかけて梅林を巡り、道中の社寺や中世の城跡を見て回った。

 立ち寄った西生寺では、梅林の紀行文「青谷絶賞(ぜつしょう)」(明治33年出版)の版木を参加者たちが見学した。景勝地を絵や漢詩を交えて紹介する本について、小西さんが地元の保勝会が発行したことを紹介。「当時の人たちが、地域を文学作品でPRしようとしていたのが面白い」と語っていた。

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