先月、居場所が分からなくなっていた小学生の男児(8)を保護した保育士の女性に警察から感謝状が贈られました。
感謝状が贈られたのは、広島県府中町にあるあきさぽ保育園の保育士・久保明美 さんです。先月17日の午前10時ごろ、ほかの保育士や乳児たちと公園に出かけた時でした。
久保明美 さん
「(男の子は)パンを食べながら私たちの後ろをついて来ている感じだったので、この子は1人なのかなとは思っていて…」
そのとき、防災無線で『きのうの午後7時ごろから8歳の男の子の行方が分からなくなっている』と情報提供を呼びかける放送が流れました。迷彩柄の上着にカーキー色のズボン、赤いパーカーのフードをかぶって立っていたという男の子…。特徴が放送内容と似ていることに気が付き、声をかけたといいます。
そして、男の子の背中を「大丈夫だよ」とさすりながら警察に通報。無事、家族に引き渡されました。
母親を見た男の子は、両手に持っていたお菓子やパンを落とし、すぐに母親のもとへくっついていったといいます。
久保明美 さん
「安心しました。寂しかったんだろうな…不安だったろうな…と思いながら、けがなく帰ってよかったです」
広島東警察署の以南裕之署長は「児童が事件や事故に巻き込まれるのを未然に防いだ」とたたえました。