東大30人、現役21人 県内前期合格 富山中部トップ15人 京大21人、2人減

富山主要大学合格状況

 2024年度の国公立大入試前期日程の合格者が12日までにほぼ出そろい、富山新聞社の取材では、富山県内から東大に30人(前年同期46人)が合格し、そのうち現役生は21人だった。京大には21人(同23人)が合格し、現役生14人。元日に発生した能登半島地震にもくじけず、志望校を目指して取り組んだ成果が表れた。(人数は現役、浪人含む)

 東大合格者は高校別で、富山中部が15人(現役11人)で2年連続トップ、高岡8人(同5人)、富山4人(同3人)、砺波2人(同1人)と続き、片山学園が現役で1人合格者を出した。

 京大も富山中部が8人(現役6人)でトップ、片山学園では、2年連続で京大医学部医学科に合格者を送り出した。

 各校の進路担当者によると、地震の影響で進学先を迷う受験生も一部にみられた。伏木高では、北陸三県以外の大学に志願者が増加した。高岡一高では、県外の大学を希望していたが、地震の影響で「親元を離れずにいたい」と県内就職に切り替えた生徒がいた。

 新型コロナウイルス感染症の5類以降により、関東や関西など進学先の広がりを感じたという声も聞かれた。高岡龍谷高の担当者は「遠方の進学に保護者が寛容になった」と分析した。

 表に掲載されていない県内高校の富大、県立大、金大合格者は次の通り。

 ▽富大 富山いずみ13、富山北部9、大門8、滑川6、富山商6、小杉5、高岡商5、富山国際大付5、八尾5、新湊4、氷見3、高岡工芸3、高岡龍谷2、富山工2、入善2、雄山1、魚津工1、伏木1

 ▽県立大 大門19、新湊17、八尾14、富山いずみ13、富山北部10、小杉10、石動8、氷見7、富山国際大付4、入善3、高岡工芸3、伏木2、富山工2、雄山1、富山西1、高岡商1、高岡龍谷1

 ▽金大 氷見2、富山国際大付1、新湊1、滑川1、富山商1

  ●富大と県立大で2次後期日程

 国公立大2次試験の後期日程は12日、全国で始まり、富山県内では富大の9学部と県立大看護学部で、計876人が学科や小論文、面接などに取り組んだ。

 富大では五福、杉谷、高岡の3キャンパスで計857人が試験に臨み、実質倍率は3.3倍だった。県立大看護学部看護学科は後期募集人員10人に対して19人が受験し、倍率は1.9倍。

 合格発表は富大が21日、県立大が22日。

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