[１２日 ロイター] - 米エネルギー情報局（ＥＩＡ）は１２日公表の短期エネルギー見通し（ＳＴＥＯ）で、２０２４年は米国の天然ガス生産が減少する一方で需要が過去最高を更新すると予想した。
天然ガス生産は２３年に記録した過去最高の日量１０３７億９０００万立方フィートから１０３３億５０００万立方フィートに減少すると見込む。天然ガス価格が２月に３年半ぶりの安値を付けたことを受けて複数の生産業者が掘削活動を縮小していることが理由。
２５年の生産は１０４４億３０００万立方フィートに増加する見通しとした。
一方、米国の天然ガス消費は価格安を背景に２３年の８９０億９０００万立方フィートから２４年は８９６億８０００万立方フィートに増え、２５年は価格上昇により８９２億１０００万立方フィートに減少するとの見通しを示した。
予想通りなら、２４年は新型コロナウイルス禍で需要が減退した２０年以来の生産減となる。
ＥＩＡは２４年の生産、需要の予想どちらも２月時点から引き下げた。
液化天然ガス（ＬＮＧ）輸出は２４年に１２３億４０００万立方フィート、２５年に１４４億３０００万立方フィートに増え、２３年に付けた最高水準を更新すると予想。２４年の見通しは２月時点から引き上げた。
