漁業取締船「おおすみ」後継建造に着手 鹿児島県、26年4月運用目指す 違反操業指導や赤潮発生調査

〈資料写真〉鹿児島県の漁業指導取締船「制海」=2013年3月、鹿児島市の鴨池港

 鹿児島県は2024年度、漁業指導取締兼調査船「おおすみ」(67トン)の後継船建造に着手する。26年3月に完成、4月の運用開始を目指す。総建造費は約15億円を見込み、24年度当初予算案に6億368万円を計上した。

 県水産振興課によると、新船は110トンで全長40メートル、幅6.4メートル。最大16人乗船できる。主に海上での違反操業の指導、取り締まりのほか、モジャコの来遊や赤潮の発生状況の調査にあたる。乗組員用の個室を確保するほか、海上監視カメラなど取り締まり用の機材を導入する。

 現行のおおすみは01年に漁業調査船として完成した。10年からは指導取り締まりも兼ねる。県にはほかに漁業調査船「くろしお」と漁業指導取締船「制海」がある。

〈関連〉2001年3月、完成した漁業調査船「おおすみ」新船=鹿児島市の鴨池港

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