スペイン中銀、今年の成長率見通しを上方修正 昨年からは減速

Jesús Aguado

[マドリード 12日 ロイター] - スペイン中央銀行は12日、2024年の経済成長率見通しを1.9%に上方修正した。好調だった昨年第4・四半期の流れを引き継ぐほか、金融引き締めの影響がより小さくなることが要因。

3カ月前の前回見通しは1.6%だった。政府による見通しは2%。

中銀のチーフエコノミスト、アンヘル・ガビラン氏は「エネルギー価格の下落やインフレ対策の一部延長が上方修正の主因」と指摘した。

昨年の成長率は2.5%だった。

第1・四半期の前期比成長率は、個人消費の鈍化により0.4%と昨年第4・四半期の0.6%からやや減速する見通し。

25年の成長率見通しは1.9%、26年は1.7%で据え置いた。

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