タイの産業景況感、2月は小幅低下 内需・輸出低迷で

[バンコク 13日 ロイター] - タイ工業連盟(FTI)が12日発表した2月の産業景況感調査は、業況判断指数が90.0と前月の90.6から小幅低下した。内需と輸出が鈍化し、観光が若干押し上げた。

2月は生活費上昇と家計債務問題から内需が低迷。貿易相手国の景気低迷が続いて輸出も鈍化した。

タイの家計債務の対国内総生産(GDP)比は約91%。中銀は、債務の対GDP比が80%を超えると、長期的な経済成長の阻害要因となり、国家の金融安定にリスクとなる可能性があるとしている。

一方でFTIは、タイ経済成長の原動力である観光は引き続き伸びて景況感を支えたと指摘した。3カ月先の景気見通しを示す指数は上昇した。

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